ポーランドのクラクフで生まれたキスリング(Kisling 1891-1953)は、美術学校を卒業後、19歳でパリに出ます。
そこで、ピカソやモディリアーニ、藤田嗣治、ドラン等多くの芸術家の影響を受けながらも、独自の幻想的な作風を確立しました。
その丁寧な筆致による洗練された写実主義(レアリスム)と輝かしく官能的な色彩によって多くの芸術愛好家たちを魅了します。
本展では、パリに出て間もない初期作品から、滞米時代を通して晩年にいたる作品までを紹介し、エコール・ド・パリを代表する画家となったキスリングの画業を振り返ります。