17世紀のオランダ黄金時代に活躍したオランダの2大巨匠 ヨハネス・フェルメールとレンブラント・ファン・レイン。 たがいに光と影の魔術師の異名を持つこの2人の作品は今尚世界中の絵画ファンを魅了していますが、星屑のごとく世界中に散らばる作品を鑑賞するには、個人蔵・盗難作品を含めると、ほぼ不可能といっていいでしょう。しかし、彼らが描いた作品の画像データを最新のデジタルリマスタリング技術によって、当時の色調とテクスチャーで再創造した「リ・クリエイト」が可能にしました。そして、フェルメール全37作品とレンブラント珠玉の30作品を原寸大で一堂に展示するのが、「フェルメールとレンブラント オランダの2大巨匠展」です。
フェルメール作品の監修は、足かけ4年にわたり、フェルメール作品を追い求め、マウリッツハイス美術館から「世界のフェルメール愛好家20人」に選ばれた福岡伸一氏。またレンブラント作品の監修にはレンブラント研究の最高峰『レンブラント・リサーチ・プロジェクト』委員長のエルンスト・ファン・デ・ウェテリンク教授。作品解説の音声ガイドは、女優の宮沢りえさん(フェルメールのみ)と『美の巨人たち』のナレーションでお馴染の小林薫さんがフェルメールとレンブラントを巡る旅へと誘います。
※※本展示会では、会期を「前期・後期」に分け展示作品の入れ替えを行います※※
【フェルメール作品】
■前期展示作品(20作品)/2018年12月8日~12月22日
マリアとマルタの家のキリスト、聖女プラクセデス、ディアナとニンフたち、取り持ち女、眠る女、窓辺で手紙を読む女、小路、兵士と笑う女、牛乳を注ぐ女、紳士とワインを飲む女、二人の紳士と女、デルフト眺望、稽古の中断、音楽の稽古、青衣の女、天秤を持つ女、真珠の首飾りの少女、窓辺でリュートを弾く女、窓辺で水差しを持つ女、 ★真珠の耳飾りの少女
■後期展示作品(18作品)/2018年12月23日~2019年1月6日
★真珠の耳飾りの少女、合奏、手紙を書く女、絵画芸術、赤い帽子の女、フルートを持つ女、少女、女と召使、天文学者、地理学者、恋文、レースを編む女、手紙を書く女と召使い、信仰の寓意、ギターを弾く女、ヴァージナルの前に立つ女、ヴァージナルの前に座る女、ヴァージナルの前に座る若い女
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会期中常設展示作品
★真珠の耳飾りの少女(1665年)
【レンブラント作品】
■前期展示作品(16作品)/2018年12月8日~12月22日
失神した人(嗅覚)、眼鏡売り(視覚)、手術(触覚)、三人の歌い手(聴覚)、聖ステファヌスの石刑、歴史画、音楽の寓意、トビトとハンナ、銀貨30枚を返すユダ、自画像(1629年)、祈る老女、自画像(1630年)、笑う兵士、悲嘆にくれる預言者エレミア、喉当てを付けた老人の肖像、★夜警
■後期展示作品(15作品)/2018年12月23日~2019年1月6日
東洋風の衣装の男、自画像(1632年)、赤い帽子をかぶったサスキア、ガリラヤの海の嵐、フローラ、34歳の自画像、額縁の中の少女、★夜警、自画像(1642年)、窓辺の少女、聖家族、ダヴィデ王の手紙を持つバテシバ、ユダヤの花嫁、自画像(1665年)、自画像(1669年)
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会期中常設展示作品
★夜警(1642年)