日本とフィンランド国交樹立100年を記念して、両国を拠点に50年におよぶ国際的な音楽活動を続けてきたピアニスト舘野泉とラ・テンペスタ室内管弦楽団との共演によるコンサートが開催されます。
舘野泉は、2002年フィンランド第2の都市タンペレで行われた演奏会中に脳溢血で倒れるも不屈の精神で復帰を遂げ「左手のピアニスト」としてのあらたな世界を切り拓いてきました。80歳を迎えてなお、意欲的なプロジェクトに取り組み、多くの人々に感動と勇気を与え続けております。
ラ・テンペスタ室内管弦楽団は、舘野泉の息子であるヤンネ舘野がコンサートマスターをつとめる結成20年のオーケストラで、ヘルシンキ・フィル、フィンランド放送響、ラハティ響、オストロボスニア室内管等フィンランドの主要オーケストラや国外で活躍する選りすぐりの若手演奏家で構成され、そのエネルギッシュで透明感のある演奏が高い評価を得ております。
今回の記念コンサートでは、フィンランドの作曲家ノルドグレンと日本の作曲家光永浩一郎が、それぞれ舘野泉のために書いた2つの作品を柱にピアノ協奏曲の夕べをお楽しみいただきます。
≪曲目≫
●シベリウス:「ラカスタヴァ」(恋する人)Op.14
●ノルドグレン:小泉八雲の「怪談」より 死体にまたがった男(舘野泉に捧ぐ)
●光永浩一郎:泉のコンセール(舘野泉に捧ぐ) ほか