太鼓芸能集団 鼓童
太鼓を中心とした伝統的な音楽芸能に無限の可能性を見いだし、現代への再創造を試みる集団。
鼓童 ワン・アース・ツアー2019「道」
本公演『道』は、前身の佐渡の國鬼太鼓座時代(1971~81)も含め、約半世紀の歳月をかけて継承したものを基調に構成されます。鼓童にとって古典ともいえる舞台のなかから「型」を抽出し、鼓童のDNAを次代に継承します。私達は『道』のような継続性のある公演を通して、新たな創造活動に向けた礎を確かなものにしていきたいと考えます。
私達の奏でる「太鼓」という楽器は、叩けば音が出るというシンプルな楽器です。しかし、その音や響きは、複雑にして多彩、ひとつとして同じにはなりません。打つ人間も当然、身体、年齢、背景など、それぞれの個性を有します。そのような楽器、そして様々な打ち手が、日々の鍛錬のなか、呼吸を合わせ、音を追求し、奏でる音の表現は、言語の壁を超え、人間の本能を揺さぶり、多様化する社会に与える影響は、可能性に満ちています。
私達は、自然の恵みと豊かな歴史を併せ持つ「佐渡」で舞台を創り出し、日本各地、世界各地に太鼓の音を届け、より多くの人々に共感と共鳴の輪を広げて参ります。
演出 船橋裕一郎