ロシア国立交響楽団<シンフォニック・カペレ>
指揮:ヴァレリー・ポリャンスキー
プログラム
チャイコフスキー/交響曲第4番、第5番、第6番「悲愴」
2015年7月、東京・横浜をはじめ全国各地で「チャイコフスキー第4、5、6番連続演奏」を敢行。
ポリャンスキーは、絹糸を丁寧に編んでいくような緻密はハーモニーを練り上げるとともに、激しいシーンでは一転して金管を唸らせ闇を切り裂くような演奏を繰り広げ、日本でのチャイコフスキーの演奏史に新たな一ページを加えました。
ロシア巨匠の流れをくむポリャンスキー&ロシア国立響の壮大な音楽をKitaraでお楽しみください。
※演奏時間:約3時間(休憩2回含む)
ロシア国立交響楽団 State Symphony Capella of Russia
1957年に旧ソ連の巨匠サムイル・サモスードが設立した全ソヴィエト放送オペラ交響楽団を前身とする。71年よりマクシム・ショスタコーヴィチが音楽監督に就任し、アメリカに亡命する81年までに父ドミトリーの多くの作品を発表した。のちにロジェストヴェンスキーを音楽監督に迎えソヴィエト国立文化省交響楽団と改称、さらに91年にソヴィエト連邦国立室内合唱団と合併して現名称となる。この際合唱指揮の重鎮ヴァレリー・ポリャンスキーが音楽監督に就任し、ヴェルディの「レクイエム」やドヴォルザーク「テ・デウム」、ラフマニノフ「鐘」など大作を次々と演奏しオーケストラのレパートリーを飛躍的に拡充させ、「ロシアで最も優れた交響楽団」と評されるようになった。その名声により、旧ソ連内をはじめアメリカ、イギリス、スイス、ドイツ、イタリア等欧米各国に定期的に招聘されて絶賛を博している。ソヴィエト国立文化省交響楽団時代から数多くの録音を残しており、ロジェストヴェンスキーによるチャイコフスキー交響曲全集(シャーンドス)、ショスタコーヴィチの各交響曲、ポリャンスキーによるチャイコフスキーとショスタコーヴィチの交響曲やグラズノフ交響曲全集、ラフマニノフの交響詩「鐘」を含む管弦楽曲集と交響曲全集をリリース。特にポリャンスキーのチャイコフスキーは「ムラヴィンスキー、スヴェトラーノフの流れを汲むロシア最後の爆演型指揮者」と称賛されている。
ヴァレリー・ポリャンスキー(指揮) Valery Polyansky, Conductor
1949年モスクワ生まれ。モスクワ音楽院にて、合唱音楽の権威ボリス・クリコフに師事して在学中から指揮活動を開始する。1975年自ら結成したロシア国立室内合唱団を率い、グィド・ダレッツォ国際合唱コンクールでロシアの団体としては初の優勝を飾り、特別賞、最優秀指揮者賞も受賞。以来、「合唱のカラヤン」「赤いカラヤン」等の異名を拝す。一方、モスクワ・オペレッタ劇場の指揮者を務める傍ら、ゲンナジ・ロジェストヴェンスキーに指揮法を学び、ボリショイ劇場等で多くのオペラ・プロダクションを手掛けた。1992年ロジェストヴェンスキーの要請で旧ソビエト国立文化省交響楽団を改称したロシア国立交響楽団の音楽監督に就任、世界各国で招聘されいずれのツアーも大成功を博す。幾重にも練りあげられたピアニッシモを駆使する独自の手法から、ロシアきっての鬼才指揮者と評される。1996年ロシア人民芸術家叙位、2002年よりエーテボリ音楽祭主席指揮者。モスクワ音楽院教授、ラフマニノフ国際ピアノ・コンクール総裁を務める。