ある時は俳優の顔、またある時は芸人として活動する一方で、画家や書家としての顔も持ち合わせている片岡鶴太郎。2017年にはインド政府公認ヨガインストラクターの称号を取得し話題となり、そのマルチな才能と活動の域はとどまることを知りません。2019年は片岡鶴太郎にとって、画業25周年と芸能生活45周年を迎える記念すべき年となります。本展ではこれまでに創作された代表作、未発表作品や新作を含む100点以上を展観します。今回の展覧会のイメージとして描かれるは、富士山。2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据え、日本の顔である富士山と長寿で知られる鯉を加賀白山紬に描き染めた作品です。また画家・鶴太郎の原点といえば、椿。25年にわたり描き続けてきた椿で構成する「椿の回廊」を設け、見る人を魅了する空間へと誘います。